いつでも聴ける風鈴の音色。
ギラギラと照りつける真夏の太陽。うだるような暑さに身も心も萎えそうなとき、家の軒先から「チリン…チリン…」と風鈴の音色が聞こえると、体中に涼が染み渡るような心地よさを感じます。
風鈴は中国から仏教とともに日本に伝わったといわれ、当時は魔除けや占いに用いられていたそうです。元々は青銅でてきたものが主流でしたが、江戸時代にオランダから質の良いガラスが日本に輸入されるようになると、おもちゃの「びいどろ」と同様に、吹きガラスの風鈴が江戸の町で流行しはじめました。
金属製の風鈴の音色は高く澄んでいて余韻が長いのに対し、ガラス製の風鈴は音色の余韻が短いのが特徴です。風鈴の下に短冊が吊り下がっているのは、風を受けやすくするためだそうです。
ところが、近頃は風鈴の美しい音色ですら騒音だと迷惑がられることがあり、住宅密集地ではあまり姿を見かけなくなりました。
その一方で、部屋に飾るインテリアとしての人気が高まり、素材もデザインも実にバリエーション豊かな風鈴がインテリアショップの店先を華やかに彩っています。
さらに、風鈴の音色をいつでもどこでも楽しめる無料アプリが最近「和女子」たちの間でちょっとした話題になっているそうです。
家事や子育て、仕事のスキマ時間にスマホで手軽に涼を感じられ、気分もリフレッシュできますよ。ぜひ一度お試しください。
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